「街は夜になる」
平野雄一 詩の展示
日時:2020年12月3日(木)~29日(火)
11時30分~20時(水曜定休)
※カフェでの展示になりますので、
お越しの際はワンオーダーお願いします。
場所:きさら堂
京都市左京区高野玉岡町49グリーン28 1階
期間中、店内にて「街は夜になる」の本をお取り扱い頂いております。
「街は夜になる」
平野雄一 詩の展示
日時:2020年12月3日(木)~29日(火)
11時30分~20時(水曜定休)
※カフェでの展示になりますので、
お越しの際はワンオーダーお願いします。
場所:きさら堂
京都市左京区高野玉岡町49グリーン28 1階
期間中、店内にて「街は夜になる」の本をお取り扱い頂いております。
6月もおわりが近づいている。
日に日に暑くなっていく。
7月に入ると
京都では祇園祭が始まり
鉾が建ち、宵山が近づくと
おそろしいほど混雑するので
その近辺には近づかないようになる。
だが今年は祇園祭も中止となり
7月に入ると聞こえてくる
祭りの音楽も聞こえない。
なんだか変な感じではある。
本棚から吉本ばななさんの
アムリタを出して、読み返している。
この本を買ったのは
僕が大学生の頃で
大学の中にある生協の
本屋さんで平積みされていたのを
買ったのだ。
買った時が夏で
夏にこの物語を読んでいたから
印象として夏とこの物語が
結びついている。
毎年、祇園祭の山鉾巡行が終わる頃
京都では梅雨があけて
夏本番といった日差しになる。
今年も暑いんだろうなあ。
「人知れずダンスを終えた雨粒の
見る夢がいま、夜に滲んで」
2015年に書いた詩を掲載した本です。
発 行 :2019/12/05
著 者 :平野雄一
デザイン:ヤマモトミノ
ページ :20P
価 格 :500円
部 数 :50部
内 容 :「六月」「月(兎が餅をついている)」
「商店街の天使」「雨上がり」
「短歌」「静かな次郎さん」
取 扱 :
小さい部屋(京都)
恵文社一乗寺店(京都)→取扱終了しました。
「六月」
そして六月がやってくる
口笛を吹きながら
口笛は雨を誘う
女は窓の外を眺める
ぽつりぽつりと雨が降り出す
雨の中 女は六月を見ている
六月は雨に降られながら歩いていた
窓に雨粒
ありふれた六月の雨
ありふれた傘をさす
ありふれない雨粒のリズム
雨に歌えば
踊りだすのは雨粒
歩くのは六月
ダンスが溢れて 溢れて
六月は口笛を吹く
部屋の中で女は
六月のカレンダーをめくる
雨音は遠のいて
雨粒はダンスを終える